2006年1月12日

南ドイツ新聞のハンス・ライエンデッカー記者はドイツに少ない特ダネ記者の一人で、コール元首相の不正献金疑惑の時には、大活躍しました。彼がまた今日みごとなスクープを放ち、イラク戦争の時にドイツのBND(連邦情報局)の要員がバグダッドに留まり、米空軍の爆撃のために地上から情報を送っていたことを、1面トップの記事で明らかにしました。(ARDと同時の特ダネでしたが)

ドイツ政府はBNDの要員がバグダッドにいたことは認めましたが、米軍の戦闘行動に協力した事実は否定しています。

もしもBNDの要員が、サダムフセインの車列を攻撃するための情報を送っていたとしたら、イラク戦争に反対していた当時のシュレーダー政権の姿勢に矛盾する可能性もあり、大きな政治問題に発展しそうな模様です。

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ドイツ、フランス、イギリスはついにイランの核問題をめぐる交渉をあきらめ、問題を国連安保理に付託する決定を行いました。新聞は取り上げていませんが、シャロン首相の昏睡状態という危機的な状況にあるイスラエルが、どう動くかは大いに気になるところです。イラク原子炉爆撃の経験がありますから。